ヒートシール紙のご紹介 パッケージの紙化について
海洋プラスチック問題に端を発して、ここ数年で様々なプラスチック製品が紙などの植物に由来する素材に変更され、また生分解性のあるフィルムやバイオマスの製品が
にわかに注目されるようになりました。
2015年に国連サミットにおいて採択されたSDGsに関わらずして企業活動を継続していくことは
もはや不可能といっても過言ではないでしょう。
弊社としてもその社会的責任を果たすべく環境負荷低減を目的とした問題に取り組んでおり、
その一つに“脱プラスチック”、“減プラスチック”といったテーマがあります。
フィルムを使用しているパッケージを紙素材へ変更する『パッケージの紙化』です。
あの有名なお菓子もパッケージに紙を採用し、大変話題になりました。
【パッケージの紙化】への取り組みと課題
スーパーなどで見かけるパッケージの多くにはフィルムが使用されておりますが、
弊社の取り組みはパッケージの一部、もしくは全てを紙素材に変更する試みがあります。
『紙化』と一言でいっても、実に様々な課題やフィルムパッケージとの違いがあります。
・フィルムに比べてコストが高い
・ヒートシール強度の調整ができない
・中身が見えない
・印刷方法、意匠性、バリア性、etc...
上記以外にも企業ごとに様々な課題を抱えているようです。
【ヒートシール紙のご紹介】
今回ご紹介させて頂くヒートシール紙は主に2次包装の紙化を想定して前述のいくつかの課題に対して取り組んだものになります。
弊社のヒートシール紙の特長は次のようになります。
①印刷からヒートシール塗工までを1工程で実現
②ヒートシール剤は必要な部分にのみ塗工=パートコート
③ヒートシール強度の調整
④窓付きにより内容物を視認
【紙化によるコストアップを最小限に】
例えばOPP/CPP構成のフィルムパッケージの2次包装を紙化(脱プラスチック)させる際、シーラント層であるCPPの代わりにヒートシール製のある紙を使用しなければなりません。
ところが、もともとフィルムより紙の方がコスト高と言われている中で、
一般的なヒートシール紙は製袋する際に必要としない部分にも
ヒートシール剤が塗工されておりコストアップの要因になっています。
ヒートシール剤は内容物を封緘する際に必要な部分にだけ塗工されていればよく
それを実現したのが弊社の“ヒートシール剤のパートコート”です。
さらに、通常であれば2工程になってしまうヒートシール塗工と印刷の工程を
1工程で実施することで紙化によるコストアップを総合的な取り組みで最小限に抑えています。
【ヒートシール強度の調整】
内容物や現行製造ライン(製袋工程)の機械仕様に合わせてヒートシール強度の調整を行うことができます。オリジナルの仕様でヒートシール紙をつくることにより、機械仕様に合わせた調整や
オーバースペックなヒートシール強度を防いだりすることが可能です。
【紙パッケージでも内容物を視認】
「紙のパッケージにしても中身を見せたい!」といったご希望があります。“脱”ではなく“減”プラスチックのパッケージとして、一部にフィルムを使用して窓付きにすることで
内容物を確認できるパッケージにも取り組んでいます。
弊社のヒートシール紙のご紹介は以上となります。
パッケージの紙化には企業ごとに多様な課題があると思います。
「まずはフィルムの一部を紙化してみよう!」という減プラスチックの考え方であれば
今回ご紹介させていただいたヒートシール紙以外にもサンプルをご用意しておりますので
まずはお問い合わせ下さい。
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