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オフセット印刷とグラビア印刷 ~違いについて~

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弊社ではグラビア印刷と水性フレキソ印刷の2種の印刷機を保有しておりますが、

使用している包材をオフセット印刷からグラビア印刷に変更を検討している

お客様からお問い合わせを頂く場合があります。



そこで今回のコラムは

『オフセット印刷とグラビア印刷 ~違いについて~』

をテーマにコラムを書いてみようと思います。



印刷方法を検討することはコストメリットが出たり、包材の品質向上に繋がったりなど

現在の印刷方法が最善なのかを知ることが出来ると思います。


ただし、闇雲に印刷方法を変更することはトラブルのもとになりますので

予め機械やインキ、版、基材によってどのような違いがあるのかを知っておきたいところです。


今回はタイトル通り、オフセット印刷(枚葉)とグラビア印刷の違いに的を絞り、

『初期費用』、『量産性』、『印刷再現性』ついて

話を進めてまいりたいと思います。



初期費用について

オフセット印刷でもグラビア印刷でも必ず“版”が必要になるため、初期費用が発生します。

オフセット印刷の版は、薄い板状のアルミプレートを加工してロールに巻きつけて使用するのに対し、

グラビア印刷の版は金属(鉄やアルミ)のロールを加工して印刷します。

薄いアルミプレートと金属のロールでは、やはり金属ロール(グラビア印刷)の方がコスト高になります。

一方で、オフセット印刷の場合は製版スピードが早く納期までの時間を短縮する事が出来ると思います。

ただし、製版も含めて自社内で対応している印刷会社などもあるので各社によってバラツキがあるとお考えください。



量産性


グラビア印刷の版は、版が出来上がるまでに多少の時間を要しますが、

耐久性に優れており、これはリピートで印刷する場合や大量に印刷したりする場合に

版が長持ちすると考えて良いかと思います。

ただし、グラビア印刷でもリピートで印刷していると版も劣化してきますので再版が必要となります。



印刷再現性


色や文字の再現性に違いがあります。これは使用するインキや版に起因する部分です。

オフセット印刷では商業印刷がほとんどで、蛍光顔料を使用したインキも使っていますが、

グラビア印刷では食品包装を含め、様々な用途で使用する基材に印刷しますので

そういった顔料が入ったインキは使用しません。ですので、蛍光顔料などを使用している

オフセットの印刷物の色はグラビア印刷では再現出来ないと考えてもよいでしょう。


文字の再現性についてですが、微細な文字や柄などはオフセットが優れています。

グラビア印刷の場合、製版方法によってある程度の大きさまでは再現が可能で、

文字としては認識できますがシャープさに欠けます。

下図は字体が異なるのですが、オフセット印刷とグラビア印刷で『の』の字を比較したものになります。

グラビア印刷でもレーザー版を使用することでシャープな再現をすることも可能ですが、

いくつかの検討事項が出てまいります。

off gura hikaku.jpg

以上のように印刷の再現性が異なるため、

オフセット印刷からグラビア印刷へご検討されているお客様で

微細な文字やデザインの再現を求められる案件においては

弊社のフレキソ印刷機を推奨することもあります。



そもそもオフセット印刷からグラビア印刷に変更する理由とは?


オフセット印刷からグラビア印刷に変更する理由の事例をあげると、

特に最近は食品用途で使用する印刷物についてよく問い合わせを頂きますが、

多くはインキの臭気問題のようです。

食の安心安全が絶対条件の中、臭気に対してもさらに敏感になってきているように感じます。

一方でグラビア印刷で再現できる金や銀の輝度感といったデザイン性を求めてお問い合わせを頂くケースなどもあり、

『安心・安全』、『デザイン性』といった風潮が印刷現場においても大きく影響していることを実感します。





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